平方根の意味とルートの計算:求め方と見当のつけ方

平方根とは何ですか?ルートはどうやって求めますか?
平方根は、2乗するともとの数になる数です。7 × 7 = 49なので√49 = 7です。平方数ならその答えを思い出し、そうでなければ前後の平方数の間に置いて見当をつけ、2乗して確かめます。素因数分解や電卓でも求められます。
この記事の要点
- 平方根は2乗の逆で、7 × 7 = 49なので√49 = 7です。
- 1から15までの平方数は1から225までで、これを覚えておけばたいていの平方根は思い出すだけで分かります。
- 平方数でない数の平方根は2つの整数の間にあります。√50は7と8の間で、およそ7.07です。
- 和の平方根は平方根の和ではありません。√(9 + 16) = √25 = 5ですが、√9 + √16 = 7です。
- 49の平方根は7と−7の2つで、√49は正のほうの7を表します。−4のような負の数には、実数の平方根はありません。
中3のお子さんが√50で手が止まり、電卓の7.0710678という答えもどこから出てきたのか分からない。平方根は新しい計算に見えますが、2乗を逆にたどるだけで、九九から生まれる平方数がほとんどの答えをにぎっています。そのつながりが分かれば、ルートの計算を手でして、数秒で確かめられます。
平方根とは?
平方根は、2乗する(同じ数を2回かける)ともとの数になる数です。7 × 7 = 49なので√49 = 7、10 × 10 = 100なので√100 = 10です。√は根号といい、「ルート」と読みます。√49は「ルート49」と読みます。
OpenStaxの初等代数は「2乗するとmになる数を、mの平方根という」と1行で定義しています。2乗することと平方根を求めることは、かけ算とわり算のように、たがいに逆の計算です。2乗のほうは累乗(指数)の解説で説明しています。
図にすると、つながりが目に見えます。49枚のタイルでできた正方形は、1辺に7枚並んでいます。つまり、面積の平方根が1辺の長さです。

平方数:1から15までの2乗
平方数は、整数を2乗してできる数です。平方数の平方根は整数なので、平方数を1つ覚えれば平方根も1つ覚えたことになります。
| n | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| n² | 1 | 4 | 9 | 16 | 25 | 36 | 49 | 64 | 81 | 100 | 121 | 144 | 169 | 196 | 225 |
最初の9つは九九の「いんいちがいち」から「くくはちじゅういち」まで、同じ数どうしの答えそのものです。イングランドの算数・数学の学習プログラムも5年目に「平方数と立方数、2乗(²)と3乗(³)の記号を知って使う」ことを求めています。九九を早く覚える方法がここでも役に立ちます。
ルートの求め方を順番に
平方根は4つの手順で求めます。平方数かどうかを見る、前後の平方数ではさむ、見当をつける、2乗して確かめる、です。√50で考えましょう。
- 平方数かどうかを見る。 平方数の表にあれば、答えを思い出します。√144 = 12です。50は表にないので、次に進みます。
- 前後の平方数を見つける。 50は49 = 7²と64 = 8²の間にあるので、√50は7と8の間です。
- 距離から見当をつける。 50は49より1大きく、64より14小さいので、√50は7にずっと近い数です。49から64までの差は15なので、7 + 1/15、およそ7.07がよい最初の予想です。
- 2乗して確かめる。 7.07 × 7.07 = 49.9849で、50に近い数です。電卓では√50 ≈ 7.0711なので、見当は小数第2位まで合っています。
どんな整数でも同じ4つの手順が使えます。√30なら、前後の平方数は25と36なので、平方根は5と6の間のまん中より少し下で、5.5 × 5.5 = 30.25がそれを裏づけます。

つまずきやすいところ:和の平方根
和の平方根は、平方根の和ではありません。√(9 + 16) = √25 = 5ですが、√9 + √16 = 3 + 4 = 7です。根号の中を先に計算してから、平方根をとります。
OpenStaxも例を2つ並べて同じことを示しています。1つは先にそれぞれの平方根をとってからたし、もう1つは根号の中で先にたしてから平方根をとっています。かけ算なら分けられて、√(4 × 9) = √36 = 6、√4 × √9 = 2 × 3 = 6です。
平方根の4つの求め方をくらべる
平方根の求め方は、思い出す、見当をつけて確かめる、素因数分解、電卓の4つです。それぞれ向いている数と、学校で使う時期がちがいます。
| 方法 | やり方 | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| 思い出す | 知っている平方数と結びつける:√81 = 9 | 225や400までの平方数 | 平方数を覚えている必要がある |
| 見当をつけて確かめる | 平方数ではさみ、予想して2乗する | √50 ≈ 7.07、すばやい確かめ、電卓なしのテスト | 答えは近似値で、ふつう小数第1〜2位まで |
| 素因数分解 | 素数の積に分け、指数を半分にする:√144 = √(2⁴ × 3²) = 2² × 3 = 12 | 324や576のような大きな平方数 | 大きな数は時間がかかる、平方数でないと整数の答えにならない |
| 電卓 | √キーを押す、または表計算ソフトで=SQRT(50) | どんな数でも、どんな精度でも | 答えがもっともらしいかが見えない |
素因数分解が使えるのは、平方数ではどの素数も偶数回ずつ出てくるからです。324 = 2² × 3⁴なので、√324 = 2 × 3² = 18で、18 × 18 = 324で確かめられます。因数の木のかき方は素数の解説にあり、そこでわり切れるかを調べるのがその数の平方根まででよいのも、同じ理由です。
何年生でどの方法を使うか
どの求め方を先に使うかは学年で決まります。最初は思い出す方法で、平方数は小2の九九から始まっています。
日本では平方根を中3で学びます。中学校学習指導要領は第3学年で「数の平方根の必要性と意味を理解すること」と「数の平方根を含む簡単な式の計算をすること」を求めています。素因数分解は中1で、「自然数を素数の積として表すこと」を扱います。
アメリカでは8年生で学び、州共通基礎スタンダード 8.EE.A.2が「小さな平方数の平方根を求める」ことと「√2が無理数であることを知る」ことを求めています。スタンダード8.NS.A.2は、小数を切り捨てて√2が1と2の間、さらに1.4と1.5の間にあることを示す見当のつけ方もあげています。電卓は最後に、見当を確かめる道具として使います。
平方根を身につける練習のこつ
平方数がすぐ出てくるようになると、平方根も身につきます。15²まで、高校の数学に進むなら20²まで覚えましょう。平方数のゲームで毎日5分練習すると、13² = 169や14² = 196が計算せずに出てくるようになります。
一の位をふるいに使いましょう。平方数の一の位は0、1、4、5、6、9のどれかで、2、3、7、8で終わる平方数はありません。
この一の位のきまりで、47、83、572はひと目で平方数でないと分かります。ただし、ふるいにかけるだけです。26は6で終わりますが、平方数ではありません。
平方根を暗算と結びつけましょう。50 × 50 = 2,500なので√2,500 = 50、同じ理由で√1,600 = 40です。この種類の工夫は本当に使える暗算のこつにもっとあります。
ブラウザで無料で遊ぶ九九小3〜練習のきまり:答えをいつも2乗する
答えを2乗することは、平方根の間違いをすべて見つけられるただ1つの習慣です。√196が13になったら、13 × 13 = 169で間違いに気づき、14 × 14 = 196で正しい答えが分かります。言われなくても確かめるようになるまで、宿題の1問ごとに確かめてもらいましょう。
平方根が身についたかを確かめるには
5つのサインで、平方根が分かっているかどうかが分かります。どれも1分もかかりません。
- 思い出す: √121、√169、√225を聞きます。11、13、15がそれぞれ3秒以内に出てくれば十分です。
- はさむ: √90はどの2つの整数の間にあるかを聞きます。81 < 90 < 100なので、9と10の間です。
- 見当: √65を小数第1位まで聞きます。65は64より1大きいので、およそ8.1が正解です。
- 根号の中の和: √(36 + 64)を出します。答えは10で、14と答えたら先に平方根をとっています。
- 理由: √0.25 = 0.5になるのはなぜかを聞きます。「0.5 × 0.5 = 0.25だから」なら分かっていて、「半分だから」ではまだです。
5分の確認
5分の確認は、種類ごとに1問ずつまぜ、数を変えて週に2回くり返します。答えだけでなく確かめも見ます。√50 ≈ 7.07と書いて2乗し49.98と確かめる生徒は、平方根が分かっています。6年生向けの算数ゲームのページには、2乗や累乗につながる学年の練習があります。
平方根でよくある間違いとまぎらわしい場合
平方根の誤答のほとんどは5つの間違いから来ていて、どれも1行で直せます。
- √16 = 8: 半分にしています。答えを2乗すると8 × 8 = 64なので、平方根は4です。
- √(9 + 16) = 7: たす前に平方根をとっています。先にたして√25 = 5です。
- √50 = 25: 大きな数での同じ「半分」の間違いです。50を49と64の間に置きます。
- √2 = 1.414ちょうど: √2は無理数なので、√2 ≈ 1.414と書きます。1.414 × 1.414 = 1.999396です。
- √49 = ±7: 根号は1つの答えだけを表します。√49 = 7で、負の平方根は−√49 = −7と書きます。
負の数には注意が必要です。7 × 7も(−7) × (−7)も49なので、49には平方根が2つあり、日本の中学校では「49の平方根は±7」と答えます。√の記号はそのうち正のほうを選びます。OpenStaxも「根号√は正の平方根を表す」とはっきり書いています。
負の数の平方根
負の数には実数の平方根がありません。どんな実数も、2乗すると0か正の数になるからです。OpenStaxは「2乗すると−169になる実数はない」と書いていて、√−4にも実数の答えはありません。負の数どうしをかけると正になる理由は、負の数の解説で説明しています。
平方根のチェックリストと次の一歩
- 平方数を覚える: 1²から15²まで、最後は225。
- 数をはさむ: 前後の平方数を見つける。
- 距離で見当をつける: 小さいほうの平方数に近ければ、平方根も小さいほうの整数に近い。
- 根号の中を先に: √(a + b)を√a + √bに分けない。
- 答えを2乗する: 10秒の確かめで、どんな間違いも見つかる。
イングランドのカリキュラムは中学段階でさらに進み、「平方根の正確な表し方と小数による近似値を区別する」ことを求めています。これは√2と1.414のちがいで、上の5つの習慣がその準備になります。
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よくある質問
64の平方根はいくつですか?
64の平方根は8と−8で、まとめて±8と書きます。8 × 8 = 64、(−8) × (−8) = 64だからです。64は8番目の平方数です。√64は正のほうの平方根を表すので、√64 = 8です。日本の中学校では「64の平方根」と「√64」を区別するので注意しましょう。
√2はいくつですか?
√2はおよそ1.414で、1.414 × 1.414 = 1.999396です。√2は無理数で、小数がどこまでも続き、くり返しもないので、書いた値はどれも近似値です。「ひとよひとよにひとみごろ(1.41421356)」というごろ合わせで覚える人も多くいます。
√16はいくつですか?
√16は4で、4 × 4 = 16だからです。よくある間違いは、16を半分にした8と答えることです。半分にすることと平方根をとることが同じ答えになるのは、0と4のときだけで、4 ÷ 2 = 2、√4 = 2です。
平方根は負の数になりますか?
正の数には、正の平方根と負の平方根が1つずつあります。7 × 7 = 49、(−7) × (−7) = 49なので、49の平方根は±7です。√の記号は正の平方根だけを表すので√49 = 7で、負の平方根は−√49 = −7と書きます。−4のような負の数には実数の平方根はありません。
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