仮分数と帯分数:意味と、仮分数を帯分数に直す方法

仮分数とは何ですか?帯分数にはどうやって直しますか?
仮分数は、7/4のように分子が分母と等しいか、分母より大きい分数です。帯分数に直すには分子を分母でわり、商を整数部分、あまりを新しい分子にして、分母はそのままにします。7 ÷ 4 = 1あまり3なので、7/4 = 1と3/4です。
この記事の要点
- 仮分数は分子が分母と等しいか、分母より大きい分数なので、7/4も5/5も仮分数です。
- 帯分数は整数と真分数を合わせた数で、1と3/4は1 + 3/4という意味で、7/4と同じ大きさです。
- 仮分数はわり算で帯分数に直せます。商が整数部分、あまりが新しい分子になり、分母は変わりません。
- 帯分数は、整数部分に分母をかけて分子をたすと仮分数に直せます。3と2/5 = (3 × 5 + 2)/5 = 17/5です。
- どちらに直すときも分母は変わりません。どちらの形も、同じ大きさのかけらを数えているからです。
レシピには小麦粉2と1/2カップと書いてあるのに、引き出しにあるきれいな計量カップは1/2カップだけ。お子さんがすくった回数を数えます。1、2、3、4、5。1/2カップが5回で5/2、そして5/2は2と1/2と同じ量です。仮分数と帯分数の考え方は、この5回のすくう回数に全部入っています。
仮分数と帯分数とは?
仮分数と帯分数は、1以上の大きさを書く2つの方法です。仮分数の7/4は4分の1を7つ数えていて、帯分数の1と3/4は、1つ分と4分の1が3つ残っていることを表し、同じ大きさです。
3/4のように分子が分母より小さい分数を真分数、分子が分母と等しいか大きい分数を仮分数といいます。OpenStaxの初等代数も同じように「a < bなら分数a/bは真分数、a ≥ bなら仮分数」と定義し、「帯分数は整数と分数でできている」と書いています。
整数も同じ見方でとらえられます。どんな整数も分母を1にして書けるので3 = 3/1で、分子が分母の倍数になっている仮分数は、形を変えた整数です。8/4 = 2で、4分の1が8つで2つ分になるからです。

学校で両方の形を学ぶ理由
学校で両方の形を学ぶのは、それぞれ得意な仕事がちがうからです。帯分数は大きさがひと目で分かり(1と3/4は1と2の間)、仮分数はかけ算やわり算がしやすい形です。
日本では、真分数・仮分数・帯分数を小4で学びます。小学校学習指導要領は第4学年の用語に「真分数 仮分数 帯分数」をあげ、「同分母の分数の加法及び減法の計算ができること」を求めています。帯分数のたし算・ひき算では、仮分数に直して計算する場面がよく出てきます。アメリカの州共通基礎スタンダードも4年生で「2と1/8 = 1 + 1 + 1/8 = 8/8 + 8/8 + 1/8」の例をあげ、イングランドの算数・数学の学習プログラムは5年目に「帯分数と仮分数を見分け、一方からもう一方に直す」ことを求めています。
仮分数を帯分数に直す方法を順番に
仮分数を帯分数に直すのは、あまりのあるわり算です。分数の横線はもともと「わる」という意味で、学習指導要領も第5学年で「整数の除法の結果は,分数を用いると常に一つの数として表すことができる」ことを扱います。17/5で考えましょう。
- 分子を分母でわる。 3 × 5 = 15、17 − 15 = 2なので、17 ÷ 5 = 3あまり2です。
- 商を整数部分にする。 商は3なので、帯分数は3から始まります。
- あまりを新しい分子にする。 あまりの2が、分数部分の分子になります。
- 分母はそのままにする。 かけらはまだ5分の1なので分母は5のままで、17/5 = 3と2/5です。
- 分数部分を約分する。 22/6なら、22 ÷ 6 = 3あまり4で3と4/6、4/6を2でわって3と2/3になります。
手順1のわり算は、わり算の筆算で子どもが出会うものと同じで、あまりはもう1組を作れなかった部分です。わり算がすばやくできると、どの変換も速くなります。
ブラウザで無料で遊ぶわり算小3〜つまずきやすいところ:分母を変えてしまう
変換で分母が変わることはありませんが、分母を変えてしまうのがいちばん多い間違いです。17を5でわった子どもが、商を分母にして3と2/3と書いたり、もとの分子を分母にして3と2/17と書いたりします。
かけらの大きさを聞いてみましょう。5分の1が17こは、直す前も直した後も5分の1です。5こずつまとめて1つ分にしても、残りのかけらは5分の1のままです。「5分の1が17こで、3と、5分の1が2こ」と単位を声に出すと、間違いに気づけます。
帯分数を仮分数に直す方法
帯分数を仮分数に直すのは、わり算を逆にたどる計算です。整数部分に分母をかけ、分子をたし、分母はそのままにします。3と2/5なら、3つ分の中に5分の1が3 × 5 = 15こあり、さらに5分の1が2こで17こなので、3と2/5 = (3 × 5 + 2)/5 = 17/5です。
最初の小麦粉も同じです。2と1/2カップなら、2カップの中に1/2カップが2 × 2 = 4回分あり、さらに1回分で5/2、つまり1/2カップで5回すくいます。OpenStaxも「整数に分母をかける」「その積に分子をたす」「和をもとの分母の上に書く」という同じ3つの動きをあげています。
| 形 | 見た目 | 1とくらべた大きさ | 例 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|
| 真分数 | 分子が分母より小さい | 1より小さい | 3/4 | 1つの中の一部 |
| 仮分数 | 分子が分母と等しいか大きい | 1以上 | 7/4 | かけ算、わり算、中学校の数学 |
| 帯分数 | 整数と真分数が並ぶ | 1より大きい | 1と3/4 | 料理の分量、長さ、文章題の答え |
| 整数 | 分数部分がない、またはn/1 | 0、1またはそれ以上 | 2 = 8/4 = 2/1 | まるごとのものを数える |
先に直すと計算がかんたんになる理由
帯分数を先に仮分数に直すと、整数部分と分数部分がいっしょに動くので、かけ算が安全になります。2と1/2 × 2を部分ごとにかけると、子どもは1/2を落としがちですが、5/2 × 2 = 10/2 = 5なら落とすものがありません。帯分数のかけ算のやり方は分数のかけ算のやり方に、帯分数のひき算で整数から1くり下げる方法は分数のひき算のやり方にあります。
仮分数と帯分数を家で練習するこつ
台所にあるものを使うと、仮分数と帯分数が目に見えます。子どもはかけらを数え、1つ分ができていくのを見られるからです。食べ物とえんぴつで10分練習するほうが、ドリル1ページより身につきます。
- ピザの切れはし: ピザ2枚を4等分し、7切れを並べます。4分の1がいくつあるか(7/4)を聞き、次にまるごとのピザがいくつ作れるか(1枚)と、何切れ残るか(3切れ)を聞きます。
- 計量カップ: 1/2カップだけで2と1/2カップのお米をボウルに入れ、すくった回数を数えます。1/3カップの目もりでも1と2/3カップを量ると5回かかるので、1と2/3 = 5/3です。
- 数直線: 0から4までの線をかき、5分の1ずつ目もりをつけます。0から5分の1を17こ数えると、3を2目もりこえたところに着くので、17/5 = 3と2/5です。

単位を声に出す
単位の名前を言うと、分母が変わりません。「2分の1が9こで、4と、2分の1が1こ」は、「9わる2は4と1わる2」より正しく言いやすく、声に出すことで分母が変わらない理由も分かります。保護者のための分数の解説も、分子と分母を同じ数え方の言葉で説明しています。
仮分数と帯分数が身についたかを確かめるには
5つの短い問いで、仮分数と帯分数が分かったかどうかが分かります。あてずっぽうの正解は穴をかくすので、手順を言ってもらいましょう。
- 基本の変換: 11/4を帯分数に直します。11 ÷ 4 = 2あまり3なので、2と3/4です。
- 逆の変換: 4と1/3を仮分数に直します。4 × 3 + 1 = 13なので、13/3です。
- 約分がいる: 14/4を帯分数に直します。3と2/4で、約分すると3と1/2です。
- くらべる: 9/4と2と1/2のどちらが大きいかを聞きます。9/4は2と1/4なので、2と1/2のほうが大きい数です。
- 数直線に置く: 23/5はどの2つの整数の間にあるかを聞きます。23/5 = 4と3/5なので、4と5の間です。
行って帰る確認
行って帰る確認では、同じ数を1ページの中で両方向に直します。19/6を帯分数に直し(3と1/6)、その答えを仮分数にもどします。19/6にもどれば、やり方は身についています。毎週数を変えてくり返し、2週続けて全問正解なら次に進みましょう。
4年生向けの算数ゲームのページには、この力を学ぶ学年の練習がまとまっています。
よくある間違いとまぎらわしい場合
仮分数と帯分数の誤答のほとんどは、4つの間違いから来ています。
- 分母を変える: 17/5を3と2/3と書くと、5分の1が3分の1に変わってしまいます。もとの分母のままにします。
- かけずにたす: 3と2/5を(3 + 2)/5 = 5/5とすると、1つ分を5分の1が1こと数えたことになります。先にかけて3 × 5 + 2 = 17なので、答えは17/5です。
- 約分を忘れる: 22/6を3と4/6のままにするのは、まちがいではありませんが、いちばん簡単な形で答える問題では途中です。答えは3と2/3です。分数部分の約分は分数の約分のしかたで説明しています。
- あまりを落とす: 17/5を3と書くと、5分の2がなくなります。あまりが分数部分なので、必ず書きます。
1分で確かめたいまぎらわしい場合
あまりが0のときや、負の数のときは注意がいります。あまりが0の仮分数は整数です。12 ÷ 4 = 3あまり0なので12/4 = 3で、3と0/4とは書きません。
負の帯分数は、全体の前に−の記号をつけます。−1と1/2は−(1 + 1/2)という意味で−3/2になり、−1 + 1/2 = −1/2ではありません。正の部分1と1/2 = 3/2を直してから、符号をもどします。
帯分数のチェックリストと次の一歩
- 見分ける: 分子が分母と等しいか大きければ仮分数。
- 帯分数へ: わり算をして、商が整数部分、あまりが新しい分子。
- 仮分数へ: 整数部分に分母をかけ、分子をたす。
- 同じ分母: どちらに直しても、かけらの大きさは変わらない。
- 仕上げ: 分数部分を約分し、どの形で答えるかを問題の指示で確かめる。
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よくある質問
帯分数とは何ですか?
帯分数は、2と1/2や1と3/4のように、整数と真分数を並べて書いた数です。2と1/2は2 + 1/2という意味で、2つ分と、あと半分です。いくつ分あるかがひと目で分かるので、料理の分量や長さによく使われます。
仮分数とは何ですか?
仮分数は、7/4、9/2、6/6のように、分子が分母と等しいか、分母より大きい分数です。1つ分を作るのに必要な数以上のかけらがあるので、仮分数は1以上の大きさです。「仮」という字がついていても、まちがった数という意味ではなく、7/4は正しい数です。
帯分数を仮分数に直すにはどうしますか?
帯分数は2つの計算で仮分数に直せます。整数部分に分母をかけ、分子をたして、その合計を同じ分母の上に書きます。2と1/2なら2 × 2 = 4、4 + 1 = 5なので、2と1/2 = 5/2です。5 ÷ 2 = 2あまり1と、わり算でもどして確かめます。
5/5は仮分数ですか?
5/5は仮分数です。日本の小学校では、分子が分母と等しいか、分母より大きい分数を仮分数とよぶので、分子と分母が等しい5/5もふくまれます。5/5は1と等しく、同じ大きさを整数の1と書くこともできます。
答えの仮分数は帯分数に直さないといけませんか?
仮分数の答えも数学として正しく、7/4と1と3/4は等しい数です。小学校では大きさが分かりやすい帯分数に直すよう指示されることがありますが、中学校の数学では仮分数のまま答えることが多くなります。問題の指示に従い、指示がなければ、文章題では約分した帯分数にしておくと安心です。
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