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アナログ時計の読み方:小学生に教える5つのステップ

執筆 Laura Bennett, MathIt · 公開日 · 読了目安12分
明るい台所のテーブルの上で、色紙の針が2本ついた紙皿時計を子どもの手が持っている。そばには横から見た目覚まし時計とえんぴつがある。

アナログ時計の読み方はどう教えればいいですか?

アナログ時計は、まず短い針を読みます。短い針は「何時」を表し、数字の上か、少し過ぎたところにあります。次に長い針を読みます。長い針は「何分」を表し、12から5とびで数えるので、1は5分、2は10分、6は30分です。短い針が3を少し過ぎ、長い針が4なら3時20分です。

この記事の要点

  • アナログ時計を読むには2本の針を読みます。短い針が「何時」、長い針が「何分」を表します。
  • 長い針は12から5とびで数えて読みます。時計の数字が1つ進むごとに5分ふえます。
  • 日本の学習指導要領では、小1で時刻を読み、小2で日・時・分の関係を知り、小3で秒と時刻や時間の求め方を学びます。
  • 短い針は2つの数字の間をゆっくり進むので、2時50分には3のすぐ近くにありますが、まだ2時です。
  • 15分は時計の4分の1、30分は「半」、45分は次の時刻の「15分前」です。

7歳のお子さんが、電子レンジの「7:45」はすぐ読めるのに、台所のかけ時計を見ると「9時なんとか?」と首をかしげる。時計の読み方、つまり針のある時計の読み方は、2本の針と12個の数字、そして5とびの数え方に集約されます。5つの短いステップと1日10分の練習で、多くの子が小1から小3のあいだに「何時」から1分単位まで読めるようになります。

アナログ時計を読む力が今も大切な理由

アナログ時計の読み方は今も学校のカリキュラムにあり、デジタル表示では身につかない数の感覚を育てます。文字盤は時刻を「位置」で見せるので、3時45分が「もうすぐ4時」であることや、30分が長い針の半回転であることが目で分かります。

日本では小学校学習指導要領が、第1学年で「日常生活の中で時刻を読むこと」、第2学年で「日,時,分について知り,それらの関係を理解すること」、第3学年で「秒について知ること」と「日常生活に必要な時刻や時間を求めること」を求めています。多くの教科書では、午前・午後も2年生で学びます。

アメリカの学校も3年かけて教えます。州共通基礎スタンダード1.MD.B.3は1年生に、アナログ時計とデジタル時計で「何時」と「何時半」を読み書きすることを求めています。

2.MD.C.7では「午前・午後を使い、5分単位で」読むことに進み、3.MD.A.1では3年生に「1分単位で時刻を読み書きし、分単位で時間をはかる」ことを求めています。学年ごとに身につけたい算数の一覧では、時計が位取りやたし算とどう並んでいるかが分かります。

イングランドも似た順序です。イングランドのナショナル・カリキュラムは、1年目に「ちょうどの時刻と30分」、2年目に「15分過ぎ・15分前をふくめ5分単位」、3年目にローマ数字と12時間制・24時間制の時計を読むことを求めています。

2本の針は別の仕事をしている

時計の2本の針は、それぞれ別の仕事をしています。短い針は時を表す「短針」で、12時間で文字盤を1周します。長い針は分を表す「長針」で、60分で1周します。

どちらの針も同じ12個の数字を、それぞれのやり方で読みます。短い針は数字をそのまま時として、1、2、3から12まで読みます。長い針は数字を5分のまとまりとして読み、1は5分、2は10分、6は30分です。

内側に1から12の時の数字、外側の輪に0、5、10から55までの分の数字が書かれた文字盤。2時50分をさしていて、さんご色の短い針は3のすぐ近く、青い長い針は10をさしている。
内側に1から12の時の数字、外側の輪に0、5、10から55までの分の数字が書かれた文字盤。2時50分をさしていて、さんご色の短い針は3のすぐ近く、青い長い針は10をさしている。

時計の読み方を順番に教える

時計の読み方は、前の段階の上に次の段階を積み上げる5つの段階で教えると身につきます。1つの段階に1週間以上かけ、お子さんが迷わず読めるようになってから次に進みましょう。

  1. 「ちょうど」から始める。 長い針を12に合わせたまま、短い針だけを動かします。短い針が3、長い針が12なら「3時」で、デジタルでは3:00と書きます。
  2. 「半」を加える。 長い針を6に動かし、半周したことを見せます。半時間は30分なので、3時半は3時30分です。短い針は3と4のちょうど間に来ています。
  3. 15分と45分を加える。 文字盤を15分ずつ4つに分けます。長い針が3なら15分(3時15分)、9なら45分で、3時45分は「4時15分前」とも言います。
  4. 長い針を5とびで数える。 数字を1つずつ指して、5、10、15から55まで数えます。長い針が8なら8 × 5 = 40分なので、短い針が6を過ぎ、長い針が8なら6時40分です。
  5. 1分単位で読む。 長い針が最後に通り過ぎた数字まで5とびで数え、そこから小さな目もりを1つずつ数えます。4から目もり2つ過ぎていれば20 + 2 = 22分です。

ステップ4の土台は「とび数え」です。5とびで60まで止まらずに言える子は、長い針を数秒で読めます。とび数えの解説では、指や硬貨、100の表を使ってこの数え方を身につける方法を紹介しています。

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つまずきやすいところ:数字の間にある短い針

つまずきやすいのは、短い針が2つの数字の間にあるときです。短い針は1時間かけて少しずつ進み、ちょうどの時刻にぱっと動くわけではありません。2時50分には3のすぐ近くにあるので、「いちばん近い数字」を読む子は3時50分と言ってしまいます。

きまりは、近い数字ではなく、短い針が通り過ぎた数字を読むことです。2と3の間なら、長い針がもう一度12に来るまでは2時です。読む前に毎回「短い針が最後に通り過ぎた数字はどれ?」と聞きましょう。

短い針は一定の速さで進みます。30分で2つの数字のちょうど半分、15分で4分の1だけ進みます。

時計の読み方:アナログ、デジタル、24時間制

時計の読み方は、目の前の時計の種類によって変わります。3種類の時計は、同じ時刻をちがう形で見せます。

時計夜の7時45分の見え方子どもが読むものよくあるわな
アナログ(12時間)短い針は8の近く、長い針は92本の針の位置、分は5とびで数える時を8時と読む
デジタル(12時間)午後 7:45数字、コロンの前が時午前か午後かを見落とす
24時間制19:450:00から23:59までの数字12を引くのを忘れる
話しことば「8時15分前」次の時刻まであと何分か8時台だと思ってしまう

どの時計から教えるか

最初に教えるのはアナログ時計です。デジタル表示は答えを見せても、その意味までは見せてくれません。長い針が9なら45分だと分かっている子は、どんな時計でも7時45分を読めます。24時間制は、12時間制の時刻が確実に読めるようになってから教えましょう。

家で時計の読み方を練習する

家での時計の練習は、毎日の出来事と結びつけた短い時間がいちばん効果的です。土曜日に1時間より毎日10分、プリントより子どもがさわれる時計のほうが身につきます。

  • 毎日の場面で時刻を言う: 朝ごはん、学校に出かける前、寝る前に時刻を聞きます。「7時30分、7時半だね」と両方の言い方で言いましょう。
  • 予定に時刻のことばを使う: 「8時15分に出るよ」と伝え、その時刻になったら教えてもらいます。
  • 針を合わせてもらう: 時刻を言って、お子さんに針を合わせてもらいます。合わせるほうが読むより難しいので、本当に分かっているかが分かります。
  • かかる時間を数える: 時計が5時35分のとき、6時の夕ごはんまであと何分かを聞きます。35から60まで5とびで数えて25分です。
3:00、3:15、3:30、3:45をさす4つの時計。青い長い針は12、3、6、9をさし、さんご色の短い針は3から4へ少しずつ進んでいる。それぞれの下にデジタルの時刻が書いてある。
3:00、3:15、3:30、3:45をさす4つの時計。青い長い針は12、3、6、9をさし、さんご色の短い針は3から4へ少しずつ進んでいる。それぞれの下にデジタルの時刻が書いてある。

紙皿時計を作る

紙皿時計は、10分で作れる練習道具です。数字の間かくがそろうように、先に12、3、6、9を書き、残りをうめます。2色の厚紙で短い針と長い針を切り、割りピンで中心にとめます。

上の大きな時計のように、外側に別の色で0、5、10から55までの分の数字を書きます。最初の数週間は外側の輪を使い、5とびを覚えたらテープでかくしましょう。3時、3時15分、3時半、3時45分の4つの時計は同じ4分の1回転を見せています。「4分の1」や「半分」がピザのときと同じ意味である理由は、保護者のための分数の解説で説明しています。

時計の読み方の上達を確かめる

5つの短い質問で、お子さんが時計を読んでいるのか、当てずっぽうなのかが分かります。紙皿時計で時刻を合わせ、声に出して答えてもらいます。

  • 「ちょうど」の確認: 9時。数えずに「9時」と言えれば、段階1はできています。
  • 「半」の確認: 4時半。「4時半」と言えるか、短い針が4と5の間にあることに気づくかを見ます。
  • 15分・45分の確認: 10時45分。「10時45分」か「11時15分前」と答えられれば段階3です。
  • 5分の確認: 1時25分。長い針で5、10、15、20、25と数えられるかを見ます。
  • 1分の確認: 8時37分。5とびで35まで数え、目もりを2つ足して37分です。

2分でできる時計テスト

2分でできる時計テストでは、3つの時刻を使います。ちょうどの時刻、5分単位の時刻、そしてまぎらわしい時刻です。6時、11時20分、2時55分をためしてください。最後の時刻は短い針がほとんど3の上にあるので、「2時55分」と正しく言えれば、通り過ぎた数字で時を読めています。

毎週ちがう時刻でくり返し、日付と結果を書いておきましょう。2週続けて3つとも正しく読めたら、次の段階に進めます。長い針で止まる子は5とびの数え方が必要なことが多く、2年生向けの算数ゲームでは、かかる時間の問題で使う100までの数え方とたし算を練習できます。

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時計の読み方でよくある間違い

時計の読み間違いのほとんどは4つの間違いから来ていて、どれもすぐに直せます。

  • 針を入れかえる: 長い針を時として読んでしまいます。練習用の時計の針を2色にし、読む前に毎回「短い針は時、長い針は分」と言いましょう。
  • 2時50分を3時50分と読む: 短い針は3の近くにありますが、まだ通り過ぎていません。最後に通り過ぎた数字はどれかを聞きます。
  • 長い針の数字をそのまま分と読む: 長い針が4なのに「4分」と読んでしまいます。声に出して5とびで数え、4は20分だと確かめます。
  • 「15分前」をとりちがえる: 「4時15分前」を4時15分と書いてしまいます。15分前は次の時刻の15分前なので、3時45分です。

まぎらわしい場合:正午、真夜中、午前と午後

正午と真夜中は、子どもだけでなく大人もまよう場合です。真夜中から正午までが午前、正午から真夜中までが午後です。

小2で午前・午後を学ぶと、朝ごはんの7時15分は午前7時15分、夕ごはんのあとに同じ時計が7時15分をさしていれば午後7時15分だと分かります。

12時はいちばん読みにくい時刻です。正午は正午の前でも後でもないからです。アメリカの時刻の基準を管理するNIST(米国国立標準技術研究所)は、英語の「12 a.m.」と「12 p.m.」は「あいまいなので使うべきではない」としています。日本でも、正午を「午前12時」と書くか「午後0時」と書くかでまよいやすくなります。

お子さんには「正午」「夜の12時」と言うように教え、24時間制の0:00は1日の始まりの真夜中だと読めるようにしましょう。

時計の読み方チェックリストと次の一歩

  • 2本の針: 短い針は時、長い針は分を表す。
  • 5とびで数える: 文字盤の数字が1つ進むごとに5分ふえ、12が0分、11が55分。
  • 近い数字ではなく通り過ぎた数字: 短い針が通り過ぎた数字で時を読む。
  • 4分の1: 15分は4分の1、30分は「半」、45分は次の時刻の15分前。
  • 午前と午後: 午前は真夜中から正午まで、午後は正午から真夜中まで。
  • 毎日の練習: 食事のたびに本物の時計を1回読み、1日1回紙皿時計の針を合わせる。

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よくある質問

時計は何歳ごろ読めるようになりますか?

日本では小学1年生から3年生にかけて時計を学びます。学習指導要領では、小1で「日常生活の中で時刻を読むこと」、小2で日・時・分の関係、小3で秒と時刻や時間の求め方を扱います。アメリカの州共通基礎スタンダードやイングランドのナショナル・カリキュラムも、1〜3年生でほぼ同じ順序です。

「○時15分前」はどう教えればいいですか?

時計の文字盤を15分ずつ4つに分けて見せると分かりやすくなります。3時15分は3時から15分たった時刻で、長い針は3をさします。「4時15分前」は4時の15分前、つまり3時45分で、長い針は9、短い針は4のすぐ近くにあります。

長い針(分)はどう読みますか?

長い針は、12からさしている数字まで5とびで数えて読みます。長い針が4なら4 × 5 = 20分、9なら45分です。2つの数字の間にあるときは、小さな目もりを1つずつ数えます。4から目もり2つ過ぎていれば22分です。

午前と午後のちがいは何ですか?

午前と午後のちがいは、1日のどちらの半分かです。午前は真夜中の0時から正午まで、午後は正午から真夜中までです。朝ごはんが7時30分なら午前7時30分、夕ごはんが6時なら午後6時です。1日は24時間で、午前と午後に12時間ずつあります。

24時間制の時計はどう読みますか?

24時間制は1日の時刻を0時から23時まで数えるので、午前・午後をつけません。0時から11時台は午前です。13時から23時は12を引くと午後の時刻になり、14時30分は午後2時30分、19時は午後7時です。0時0分は1日の始まりの真夜中です。駅や番組表でよく使われます。

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