円周の求め方と円の面積の公式:円周率とは何かから解説

円周の長さと円の面積はどうやって求めますか?
円周の長さは「直径 × 円周率」、円の面積は「半径 × 半径 × 円周率」で求めます。小学校では円周率を3.14として計算します。半径5 cmの円なら、円周は10 × 3.14 = 31.4 cm、面積は5 × 5 × 3.14 = 78.5 cm²です。円周は長さなのでcm、面積は広さなのでcm²で答えます。
この記事の要点
- 円周率(π)は、円周の長さが直径の何倍かを表す数で、およそ3.14159です。小数がどこまでも続き、くり返しもありません。
- 円周は「直径 × 円周率」、中学校の式では2πrなので、直径26 cmのお皿の円周はおよそ26 × 3.14 = 81.64 cmです。
- 円の面積は「半径 × 半径 × 円周率」なので、半径5 cmの円の面積は5 × 5 × 3.14 = 78.5 cm²です。
- 面積の公式は、円を細いおうぎ形に切って並べかえると、横がπ × r、たてがrのほぼ長方形になることから生まれます。
- いちばん多い間違いは、半径を使うところで直径を使うことで、円周は2倍、面積は4倍になってしまいます。
小6のお子さんの前に、円がたくさんかかれたプリントと電卓、そしてよく似た2つの公式。円周は円のまわりの長さ、面積は円の内側の広さで、どちらも円周率という1つの数から生まれます。問題にあるのが半径か直径かを先に見分ければ、円周の長さも円の面積も2〜3つの手順で求められます。
円周率とは何か、なぜどの円にも必要なのか
円周率(π)は、円周の長さが直径の何倍になっているかを表す数で、世界中のどの円でも同じです。ウィキペディアの円周率の記事は値をおよそ3.14159とし、その小数は「終わることがなく、決まったくり返しにもならない」と書いています。
円周率は無理数なので、ぴったり等しい分数や小数はありません。OpenStaxの初等代数は「半径が小数なら3.14、分数なら22/7で円周率を近似する」と教えています。日本の小学校は3.14にそろえていて、中学1年生から記号πを使います。

半径と直径のちがい
半径と直径は、円のどの公式でも出発点になる2つの長さです。半径(r)は中心から円周までの長さ、直径(d)は中心を通って円周から円周までの長さなので、直径はいつも半径の2倍です。d = 2 × rと書きます。
直径20 cmのピザは、直径が20 cm、半径が10 cmです。公式を使う前に、この2つの数を両方書き出しましょう。円の宿題の間違いの多くは、この2つのとりちがえから始まります。
円周の長さの求め方を順番に
円周の長さは「直径 × 円周率」で求めます。中学校では円周をℓとしてℓ = 2πrと書き、図ではC = π × dやC = 2 × π × rと書いてあります。2 × rが直径なので、どの式でも答えは同じです。OpenStaxは円周を「円の周の長さ」と呼んでいて、正方形や長方形の面積と周りの長さとつながっています。
- 直径を求める。 中心を通るように円をはかるか、半径を2倍します。ディナー皿をはかると26 cmだったので、d = 26 cmです。
- 円周率の値を決める。 小学校では3.14を使います。半径が7の倍数なら22/7も便利で、いちばん正確に出したいときは電卓のπキーを使います。
- 直径に円周率をかける。 26 × 3.14 = 81.64です。筆算のしかたは小数のかけ算とわり算で説明しています。
- 単位をつける。 円周はおよそ81.64 cmです。円周は長さなので、cmやmを使い、小さな2はつけません。
- 大きさを確かめる。 答えは直径3本分より少し長くなるはずです。3 × 26 = 78で、81.64は少しだけ多いので正しそうです。直径3本分より短い、または4本分より長い答えは間違いです。
半径30 cmの車輪なら、もう1つの式を使って、30 × 2 × 3.14 = 188.4 cmです。
無料で印刷できるプリントかけ算 — 6年生ワークシート · PDFつまずきやすいところ:半径か直径か
円周でいちばん多い間違いは、「直径 × 円周率」に半径を入れてしまうことです。半径5 cmの円で5 × 3.14 = 15.7 cmとすると、正しい答え31.4 cmのちょうど半分になります。かける前に「この数は円の端から端まで?それとも半分?」と聞きましょう。
逆の間違いは、半径を2倍する式に直径を入れることです。26 cmのお皿で26 × 2 × 3.14 = 163.28 cmとすると、本当のまわりの長さの2倍になります。手順5の大きさの確かめをすれば、どちらの間違いも数秒で見つかります。
円の面積の求め方
円の面積は「半径 × 半径 × 円周率」で求めます。中学校ではS = πr²と書き、図ではA = π × r × rです。面積は円の内側にある1 cm²の正方形の数を表すので、答えはいつもcm²やm²のような面積の単位になります。
半径5 cmの円の面積は、5 × 5 × 3.14 = 25 × 3.14 = 78.5 cm²です。手順に出てきたディナー皿は半径13 cmなので、面積は13 × 13 × 3.14 = 169 × 3.14 = 530.66 cm²です。直径20 cmのピザは半径10 cmで、面積は10 × 10 × 3.14 = 314 cm²です。
順番が大切です。先に半径 × 半径を計算し、それから円周率をかけます。r²の小さな2は指数で、累乗(指数)の解説で説明しています。25、36、49、64のような平方数をすぐ言えるお子さんは、どの面積も1つの手順で終えられます。
ブラウザで無料で遊ぶ平方数小4〜小6面積の公式が成り立つわけ
面積の公式は、円をピザのように細いおうぎ形に切って、横に並べることから生まれます。おうぎ形を上向きと下向きに交互に並べると、平行四辺形に近い形になります。細かく切るほど、その形は長方形に近づきます。

その形の長い辺は円周の半分、つまり2 × π × rの半分でπ × rです。高さは半径1本分のrです。横がπ × r、たてがrの長方形の面積はπ × r × rで、これが公式そのものです。
日本では、小学校学習指導要領が第5学年で「円周率の意味について理解し,それを用いること」、第6学年で「円の面積の計算による求め方について理解すること」を求め、どちらも「円周率は3.14を用いる」と決めています。アメリカでは7年生で学び、州共通基礎スタンダード7.G.B.4が「円の面積と円周の公式を知り、問題を解くのに使う。円周と面積の関係を非形式的に導く」ことを求めています。このおうぎ形の図が、その非形式的な導き方です。
円周・面積・直径・半径をくらべる
円周、面積、直径、半径は、同じ円の4つのちがうものを表しています。
| はかるもの | 何を表すか | 公式 | 単位 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|
| 半径(r) | 中心から円周まで | 直径 ÷ 2 | cm、m | 面積を求める出発点、コンパスを開く幅 |
| 直径(d) | 中心を通って円周から円周まで | 半径 × 2 | cm、m | お皿、パイプ、ピザ、車輪をはかる |
| 円周(ℓ) | 円のまわりの長さ | 直径 × 円周率 = 2πr | cm、m | 丸い花だんのさく、ケーキに巻くリボン、車輪の回転 |
| 面積(S) | 円の内側の広さ | 半径 × 半径 × 円周率 = πr² | cm²、m² | ペンキ、芝生の種、ピザの大きさ、テーブルクロス |
円周は半径に比例して増えますが、面積は半径 × 半径に比例して増えます。直径28 cmのピザは半径14 cmで、面積は14 × 14 × 3.14 = 615.44 cm²です。直径20 cmのピザの314 cm²のほぼ2倍になります。
問題がどちらを聞いているか
文章題のことばが、どの公式を使うかを教えてくれます。「まわり」「ふち」「かざり」「さく」「車輪が何cm進むか」は円周です。「おおう」「内側」「ぬる」「しきつめる」「ピザがどれだけ多いか」は面積です。
体積の求め方では、円の面積を円柱の底面積として使います。缶の体積は半径 × 半径 × 円周率 × 高さです。
家でできる円の活動
家でできる円の活動で、お子さんは公式を使う前に、自分の手で円周率を見つけられます。どれも定規とひも、丸いものがいくつかあれば、10分ほどでできます。
- お皿にひもを巻く: ディナー皿のまわりにひもを巻いて印をつけ、定規に当ててはかります。26 cmのお皿ならおよそ81〜82 cmで、82 ÷ 26はおよそ3.15となり、円周率に近くなります。
- びんのふたをはかる: 大きさのちがうふたを3つ選び、直径と円周をはかります。円周を直径でわると、どれも3.1くらいになります。
- 缶を転がす: 缶のふちに印をつけ、紙の上で1回転させて、その跡の長さをはかります。その長さが円周です。
- なぞってかぞえる: 1 cm方眼紙にびんのふたをなぞり、内側の完全なますと半分のますをかぞえます。半径4 cmのふたならおよそ50ますで、4 × 4 × 3.14 = 50.24です。
理解度の確かめ方
5つの短い質問で、お子さんが円を理解しているのか、公式を写しているだけなのかが分かります。
- ことばの確認: 円を指して、半径、直径、円周はどこかを聞きます。3つとも指でなぞれれば、ことばの意味が分かっています。
- 基本の2問: 半径10 cmを示します。円周は62.8 cm、面積は314 cm²で、それぞれ正しい単位がついていれば十分です。
- 直径のわな: 直径8 cmの円の面積を聞きます。半径は4 cmなので、面積は4 × 4 × 3.14 = 50.24 cm²です。
- 大きさの確認: 直径4 cmの円の円周が9 cmになることはあるかを聞きます。3 × 4だけで12 cmになるので、ありえません。
- 逆の問題: 円周31.4 cmを示して直径を聞きます。31.4 ÷ 3.14 = 10 cmです。
求め方は分かっているのに16 × 3.14で手が止まるお子さんは、図形よりもかけ算の練習が必要です。6年生向けの算数ゲームで計算の力を、学び直したい大人は大人向けの算数ゲームで同じ計算を練習できます。
円でよくある間違いとまぎらわしい場合
円の誤答のほとんどは4つの間違いから来ていて、どれも短く直せます。
- (π × r)²と計算する: r = 5で(3.14 × 5)² = 15.7 × 15.7 = 246.49とすると、本当の面積78.5の3倍以上です。2乗するのは半径だけで、そのあと円周率をかけます。
- 直径を2回かける: 直径10 cmの円で10 × 10 × 3.14 = 314とすると、本当の面積78.5 cm²の4倍です。先に直径を半分にします。
- 単位をとりちがえる: cm²の円周やcmの面積は、はかるものの種類がちがいます。円周は長さでcm、面積はcm²です。
- 半径を早く四捨五入する: 半径2.45 mを2 mにすると、面積のおよそ3分の1が消えます。四捨五入は最後の答えだけにします。
まぎらわしい場合:22/7か3.14か
分数22/7(7分の22)と小数3.14は、どちらも円周率の近似値で、答えが少しちがいます。22/7はおよそ3.1429、3.14は円周率より少し小さいので、本当の値およそ3.1416はその間にあります。
半径や直径が7の倍数なら、7が約分できるので22/7が便利です。半径7 cmの円の円周は2 × 22/7 × 7 = 44 cm、面積は22/7 × 7 × 7 = 154 cm²で、3.14を使うと43.96 cmと153.86 cm²になります。電卓のπキーなら面積は153.94 cm²です。日本の小学校のテストでは、指示がなければ3.14を使います。
面積から半径を逆に求めるには、円周率でわってから平方根をとります。平方根の解説で求め方を説明しています。
円のチェックリストと次の一歩
- 半径か直径か: 公式を使う前に両方を書き出す。d = 2 × r。
- 円周: 直径 × 円周率、または半径 × 2 × 円周率で、答えはcmやmで書く。
- 面積: 先に半径 × 半径を計算してから円周率をかけ、答えはcm²やm²で書く。
- 円周率の値: 小学校の宿題は3.14、7の倍数なら22/7、問題で指示があればπキー。
- 大きさの確認: 円周は直径3本分より少し長く、面積は「半径 × 半径」の正方形3つ分より少し広い。
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よくある質問
円周率とは何ですか?
円周率(π)は、円周の長さを直径でわった数で、どんな大きさの円でも同じです。値はおよそ3.14159です。円周率は無理数なので、2つの整数の分数では表せず、小数はどこまでも続き、くり返しもしません。小学校では3.14、中学校からは記号πを使います。
円周率は何桁まであるのですか?
円周率の桁は無限にあります。小数がどこまでも続き、くり返しの形にもならないからです。コンピューターは数百兆桁まで計算していますが、実際に使う桁はわずかです。NASAのジェット推進研究所は、いちばん精密な惑星間の航行にも3.141592653589793、つまり小数第15位までしか使っていません。
円周率の日はいつですか?
円周率の日は毎年3月14日です。3/14という日付が円周率の最初の3桁3.14と同じだからです。学校や数学クラブでは、円を使った活動や円周率の暗唱、丸いパイを食べる行事などが行われます。NASAも宇宙をテーマにした円の問題「Pi Day Challenge」を毎年公開しています。
地球の円周はどれくらいですか?
赤道まわりの地球の円周はおよそ40,075 kmです。NASAの地球のデータでは赤道半径が6,378.137 kmで、2 × π × 6,378.137はおよそ40,075 kmになります。北極と南極を通るまわりの長さは少し短くなります。地球は南北方向にわずかにつぶれた形だからです。
円の面積から円周を求めるには?
面積から円周を求めるには3つの手順をふみます。面積を円周率でわり、その答えの平方根をとって半径を出し、最後に半径 × 2 × 円周率を計算します。面積78.5 cm²の円なら、78.5 ÷ 3.14 = 25、25の平方根は5なので半径は5 cm、円周は5 × 2 × 3.14 = 31.4 cmです。
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