大人の学び直し:まず20分で弱点を見つける

教室ノート · 執筆 MathIt チーム · 公開日 · 読了目安10分

大人が紙の上で計算の練習をしている。横にスマートフォンとコーヒーが置かれている。

大人になってから算数をやり直すには、どうすればいいですか?

勉強を始める前に、弱点を見つけてください。20分かけて、たし算の基礎、九九、わり算、分数、割合を紙で試し、崩れたところだけを練習します。1日10分を単元を混ぜながら数週間続ければ、大人の計算力は約2か月で立て直せます。まず正確さ、速さはあと。早く時間を計ると、苦手意識を育てるだけです。

この記事の要点

  • 勉強より先にテスト。20分の自己チェックが、どの単元をやるかを決めてくれます。
  • 数の基礎が何よりも先。思い出せることが、本当の問題に使う作業記憶を空けます。
  • 週末の3時間より、間をあけて混ぜた1日10分です。
  • 正確になるまでは時間を計らず、そのあとで計る。速さは最後の一歩で、最初ではありません。
  • 算数への不安は試されることへの反応であって、能力の低さの証拠ではありません。気楽な練習が減らします。

なぜ大人は算数でつまずいたままなのですか?

全体が弱いからではなく、3つか4つの決まった穴があるからです。たいていは6・7・8・9の段、わり算、分数。学校で自動にならなかったところで、その上に乗るものがずっとぐらついてきました。

計算は、考える力の問題である前に記憶の問題です。7 × 8 = 56 を思い出すのではなく計算していると、本当の問いを抱えているはずの作業記憶が、その途中の一手に使われます。割引、薬の量、割り勘。問いのほうが難しく感じられて、結論は「自分は算数ができない」になります。

2つ目の理由は、始める場所がずれていることです。多くの計画は参考書の1ページ目から始まるので、3週間が位取りに消え、崩れたところに届く前に計画が死にます。先に試して、外れたところを練習してください。

計算が遅いことは、能力が低い証拠ではなく、思い出す練習をしてこなかった証拠です。そして思い出す力は、何歳からでも練習に反応します。

20分で弱点を見つけるには?

下の表を紙で進めてください。電卓なし、調べものなし、1行に2〜3分。うまくいかせる決まりが1つあります。テストの途中で単元を直さないこと。いま集めているのは診断であって、勉強ではありません。

手早い確かめ穴の見え方
たし算とひき算の基礎8 + 7、13 − 6、15 − 8、6 + 9指や小声で数えている
2から9の段7 × 8、6 × 7、9 × 6、8 × 4どれか1つでも3秒を超える
わり算の基礎63 ÷ 7、48 ÷ 6、56 ÷ 8、72 ÷ 9段を上から唱えて探している
けたの多い計算346 + 187、500 − 268、24 × 15やり方は合うのに答えが合わない。くり上がりが落ちる
分数5分の2 + 3分の1、60の4分の3、5分の3と8分の5はどちらが大きいか助けなしでは分数を比べられない
割合2,400円の15%、8,000円の30%引き、6,000円が7,500円になると何%増か毎回スマートフォンに手が伸びる
比と平均40リットルを2対3で分ける、4と9と11と8の平均どの数でどの数をわるのかが決まらない

答えは順に、15、7、7、15 · 56、42、54、32 · 9、8、7、8 · 533、232、360 · 15分の11、45、8分の5 · 360円、5,600円、25% · 16と24、8です。

外れた行だけでなく、合っていても遅かった行も穴として印をつけてください。6秒は思い出しではなく計算です。この2つ目の条件をみんな飛ばし、飛ばすと診断そのものが壊れます。1行目から3行目は1か月目、4行目から7行目は2か月目です。

紙のほうがよければ、印刷できるプリントに答えがついているので、やり直しの確認に使えます。

まず4つの基礎を立て直す

4つとは、たし算の基礎、その裏返しのひき算、九九、そしてその裏返しのわり算です。この計画のなかで、まるごと覚える価値があるのはここだけです。1週間ずつ、順に進めてください。

  1. 20までのたし算、そのあとひき算。 まず10を作る組(3と7、4と6)を覚え、それから橋をかけます。8 + 7 は 8 + 2 + 5 で15。ひき算はたし算の逆向きで、8 + 7 が固まれば 15 − 8 = 7 はただで手に入ります。
  2. 2・5・10倍。 ほぼ確実にもうあります。教え直さず、確かめるだけ。
  3. 3・4・6・8の段。 持っている段から組み立てます。6 × 7 は 5 × 7 に7をたして 35 + 7 = 42。8 × 4 は 4 × 4 を2倍して16から32。
  4. 7と9の段、そのあとわり算。 9は変装した簡単な段で、9 × 6 は 10 × 6 − 6 で 60 − 6 = 54。7は本当に重い列なので、専用の日を当てます。そのあと各計算をひっくり返します。8 × 7 = 56 だから 56 ÷ 8 = 7。

4週目までに、1けたどうしのかけ算はどれも3秒を切るはずです。ここから先のすべての単元の手ざわりが変わる境目です。確かめるときは順不同で、段の順には絶対にしないこと。6の段を唱えられることは、6 × 7 を思い出せることの証明にはなりません。

毎日のドリルは、ノートよりスマートフォンに向きます。九九のゲームは登録なしでブラウザで動きますし、九九の覚え方に順番とコツがまとまっています。

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大人に必要なのは1つの段ずつではなく、順不同の混合です。大人向けの計算力ゲームは四則をまとめてシャッフルします。

次に分数・割合・比

ここが日常の層です。請求書、レシピ、ローンの条件、店先の値札。大人がいちばん痛みを感じるところで、支えている考えは3つです。

分数は、まだ実行していないわり算です。 60の4分の3は、60 ÷ 4 = 15 を出してから 15 × 3 = 45。比べるときは小数にします。5分の3は0.6、8分の5は0.625なので8分の5が大きい。たすときは分母をそろえます。5分の2と3分の1は15分の6と15分の5になり、合わせて15分の11です。

割合は10%、5%、1%から組み立てます。 位を1つずらして10%、その半分が5%、2つずらして1%。あとは足すだけです。45の18%は、4.5と2.25と0.45の3つ分で8.1。6,000円が7,500円になったなら、増えたのは6,000円を土台にした1,500円で、1,500 ÷ 6,000 = 0.25 なので25%増です。

比は、同じ大きさのいくつ分かです。 40リットルを2対3で分けるなら5つ分なので、1つ分は 40 ÷ 5 = 8 で、16と24になります。決まった間違いは、5ではなく2や3でわってしまうこと。先にいくつ分かを数えてください。平均はその逆で、4 + 9 + 11 + 8 = 32、32 ÷ 4 = 8 です。

この3つは、まとめてではなく混ぜて練習してください。鍛えているのは、目の前の問題がどれなのかを見分ける力で、割合の問題を20問続けても、その力は一度も試されません。

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割合のゲーム平均を出すゲームが、いちばん手こずる2つを扱います。どちらも速くなると難しさが上がります。

1日どれくらい練習すればいいですか?

10分を週6日です。合計より進め方のほうが効き、それを決める2つの習慣は What Works Clearinghouse の手引きOrganizing Instruction and Study to Improve Student Learningに書かれています。

  • 間をあける。 この手引きは、大事な内容をまとめてではなく、時間をおいて見直すことをすすめています。土曜の1時間より、6日間の10分です。通った単元は2週間後にもう一度。
  • 思い出す。 同じ手引きは、学習のどの段階でも、思い出す形の小テストをすすめています。練習とは記憶から答えを出すことで、解答例を読み返すことではありません。思い出す練習とは引き出すことで、その分きつく感じるはずです。
  • 混ぜる。 同じ種類を30問並べるのではなく、1回のなかで演算を入れ替えます。混ぜた練習は今日は遅く、1か月後には勝ちます。
  • 先に正確さ、あとで時間。 確実に合うまでは時間を計らず、そのあとで時計を入れます。順番を逆にすると、当てずっぽうを練習することになります。

現実の1週間を生き延びる形は、スマートフォンでの短い練習です。大人向けの算数ゲームのページはそのために作られていますし、暗算のコツにはその先の型があります。

算数への苦手意識はどうすればいいですか?

練習のほうの緊張度を下げてください。算数への不安は試されることへの反応であって、算数ができないことと同じではありません。働き方は機械的です。心配が、計算に必要な作業記憶を占めるので、出来が本当の力より下がり、その結果が証拠として受け取られます。

減らす手立てが4つあります。どれも、その気持ちを言葉で説き伏せる必要がありません。

  • 人の目をなくす。 まず一人で練習します。大人が算数について感じる気まずさの多くは、算数の問題ではなく人の前の問題です。
  • 賭け金を下げる。 時間を計らず、すぐ正誤が出て、点数がつかない練習は、テストではありません。最初の2週間にテストを1つも入れないでください。
  • 単位を小さくする。 10分なら調子の悪い日でも始められます。1時間の計画は中止され、そのうち避けられます。
  • 記録を残す。 2週間ごとに自己チェックをやり直して、用紙を取っておきます。ゆっくりした伸びは1日単位では見えず、4回並べると見えます。

1つだけ区別しておくことがあります。数を読む、2つの値段のどちらが高いか判断する、といったことが人生を通して強く難しかったのなら、それは学び落としではなく算数障害の可能性があります。判断できるのは学校、教育相談、発達外来などの専門機関だけで、アプリは練習であって評価ではありません。

60日のロードマップ

1日10分、週6日。順番は、基礎、わり算、そして日常の層です。2週間ごとの日曜に自己チェックをやり直し、結果を書き留めてください。

中心通ったと言える条件
1〜220までのたし算とひき算の基礎どの計算も3秒以内、数えない
3〜42・5・10倍から作る3・4・6・8の段順不同で答えられる、時間は計らない
57と9の段、そのあと全部を混ぜる混合のかけ算が3秒以内
6各段の裏返しとしてのわり算72 ÷ 9 が 9 × 8 と同じ速さ
7分数。比べる、一部をとる、たす5分の3と8分の5を助けなしで比べられる
8割合、比、平均を、1〜6週と混ぜる15%の消費税と30%引きが頭の中で出る

8週目の終わりに数学者になっているわけではありません。そこは目標ではありませんでした。次に来るもの、講座でも、試験でも、子どもの宿題でも、それが土台から始まるようになります。恐れからではなく。そのあとは10分を続けてください。使わない計算力は薄れます。

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よくある質問

大人になってからでは、もう手遅れですか?

いいえ。多くの大人にとって詰まっているのは覚えていない数の基礎で、その種の記憶は何歳でも、間をあけた思い出す練習に反応します。しかも子どもにはない利点が2つあります。計算が何のためにあるかをすでに知っていることと、練習するものを自分で選べることです。

基礎の計算をやり直すのに、どれくらいかかりますか?

集中した10分を毎日で、数の基礎が自動になるまで約4週間、分数、割合、比、平均にもう4週間というのが目安です。長い週末2回より、小さな練習を2か月のほうが勝ちます。定着させるのは間をあけることだからです。

参考書と練習、どちらから始めますか?

20分の自己チェックから始めて、外れた単元を練習してください。参考書を最初から読むと、最初の3週間がすでに知っている内容に消えます。説明は特定の単元がつかえたときに使い、毎日の10分は記憶から答えを出すことに使います。

九九を覚え直す必要はありますか。電卓ではだめですか?

電卓は答えをくれますが、余裕はくれません。1けたどうしのかけ算を計算ではなく思い出せるようになると、作業記憶が本当の問い、つまり割引や薬の量や見積もりのために空きます。だから基礎の速さは、その先の難しさそのものを変えます。電卓は変えません。

算数への不安と、算数が苦手なことは何が違いますか?

不安は計算に必要な作業記憶を使ってしまうので、本当の力より出来が下がり、その悪い結果が恐れを裏づけます。賭け金の低い、時間を計らない、一人での練習がその輪を断ちます。量そのものの扱いが生涯にわたって難しい場合は別で、専門機関での評価を考える場面です。

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